亜鉛
亜鉛は体内における様々な化学反応を担う「酵素」の構成成分として不可欠な必須微量元素(ミネラル)の一つです。亜鉛が活性化させる酵素は200種類以上あるといわれ、正常な細胞分裂や神経伝達、免疫機能などを行うのに不可欠な栄養素といえます。
米国では亜鉛はセックスミネラルとも呼ばれ、前立腺で性ホルモンを合成し、精子作りを助ける働きがあり、前立腺の働きを正常化し、生殖器官の発達に重要な役割をもっています。
・ 成長、新陳代謝を促進する
子供では発育を促し、身長を伸ばします。成人では細胞や組織の新陳代謝を促進し、脱毛を防ぎ、皮膚や爪の健康を保ち、傷の回復を早めるなどの働きにもかかわっています。胃腸の粘膜は新陳代謝が早いので、亜鉛が不足すると胃腸障害を起こすこともあります。
・ 味覚や嗅覚を正常に保つ
亜鉛が不足している人に見られる症状として、味覚障害が表れます。最近では、ファーストフードやインスタント食品中心の食生活やダイエットから亜鉛不足が生じ、若い世代にも味覚障害が表れているようです。
・ 精神の鎮静効果
カルシウムが不足するとイライラする、とよく言われますが、カルシウムを体内の必要なところに運ぶには亜鉛が必要となります。また、記憶を司る海馬と呼ばれる脳の部分には、亜鉛がたくさんあることがわかっています。脳が活動するときにはいろいろな酵素が働きますが、その際にも亜鉛は不可欠なのです。亜鉛を多く含む食事には、精神を安定させるだけでなく、子供の頭脳をよくしたり、老人性痴呆症を改善したりする効果があるとも言われています。
・ 免疫力を維持する
免疫機能を正常に保つ働きがあり、ウイルスの侵入による風邪などの感染症を防ぐ役割を果たしています。アメリカのサプリメントコーナーでは、風邪気味の時に摂るビタミンCなどの隣に、免疫力を上げるためのサプリメントとして亜鉛が置かれています。
1日の所要量は成人男性10〜12mg 成人女性9〜10mg(カキ約3個弱<35g>)許容上限摂取量は30mg です。
加工食品やインスタント食品の摂取が多い食生活の現状では、ミネラルやビタミンは不足しがちであると言われています。また、アルコールを分解するのにも亜鉛が多く使われるために、お酒を沢山飲む方は特に亜鉛不足に注意しましょう。
ミネラルの中で最も毒性が低いと言われています。ただし100〜300mg以上の摂取は、銅の吸収を妨げ、銅欠乏性の貧血を招く可能性があります。

