ビタミンA
ビタミンAは動物性食品にはレチノール、植物性食品にはカロテンという形で含まれている物質で、カロテンは野菜や果物に含まれる、黄色やオレンジ色の色素。野菜や果物に含まれるβ-カロテンがその代表です。体内に入ると腸で吸収され、ビタミンAに変わることから、ビタミンAになる前の物質=プロビタミンAとも呼ばれています。
・ 皮膚や粘膜の機能維持
皮膚や爪、髪のなめらかさを保つ働きをします。さらに、目の角膜、口や鼻、のど、肺、胃腸などの粘膜を健康に保ち、外界から侵入する病原菌に対する抵抗力をつけます。
ビタミンAが不足すると、肌がかさつき、目の潤いがなくなるばかりでなく、粘膜の抵抗力が低下してカゼをひきやすくなったり、口内炎ができやすい、歯ぐきが腫れやすい、下痢しやすいなどの症状が出てきます。
・ 免疫機能や生殖機能の維持
皮膚や臓器の粘膜を保護し、免疫力を高める作用が、ガンの抑制につながります。
・ 網膜の機能維持
目の網膜にあるロドプシンという物質が色彩や光の明暗を感知しますが、その主成分がビタミンAです。欠乏すると夜盲症になります。また、眼精疲労やドライアイにもビタミンAが有効です。
ビタミンAもβカロチンも脂溶性成分であり、油に溶けた状態のほうが吸収されやすい(つまり食事と一緒に摂るとよい)。摂取バランスはレチノールとカロテンの割合が1:1になるのが理想。
1日の所要量は成人男性2000IU 成人女性1800IU (ニンジン約1/4本<49g>)
許容上限摂取量は5000IU
動物性のレチノールは体内に入ると、そのままビタミンAとして肝臓に蓄積されます。効果は早いが、過剰摂取すると急性中毒症や慢性的な過剰症を起こし、疲労感、吐き気、下痢、睡眠障害、食欲不振、肌荒れ、抜け毛などといった悪影響があるとされています。逆に植物性のカロテンは、必要なぶんだけがビタミンAに変化するため、いくら摂取しても大丈夫です。

