サプリメントの選び方


日本ではサプリメントの製造・販売には法的な規制がほとんどないため、適当に作って売っているメーカーと、薬と同レベルの臨床試験を行い効果や安全性を科学的に立証して製造、販売しているメーカーが入り交じって売られている状態です。

氾濫する市場の中で、選ぶ立場の自分が正しい知識を身につけ、厳しい目でチェックして選び本物のサプリメントを見つけましょう。


■ 天然素材と合成素材

ビタミン系とミネラル系のサプリメントには天然素材と合成素材があります。石油やブドウ糖から合成する方が低コストなので、多くのサプリメントは合成です。

天然と合成の製造方法ですが、ビタミンCを例にとると、天然では、ビタミンCを多く含むローズヒップ(バラの実)などを素材として作られています。合成では、グルコース(芋・とうもろこしのでんぷん)を素材とし、微生物の働きを利用することにより、天然のビタミンCと化学構造が全く同じ物になります。
したがって、アスコルビン酸(ビタミンCの化学名)は、天然と合成で、栄養素の作用の違いはないと言われています。
しかし天然のビタミンCは殆どの場合、天然原料自体にフラボノイドを含んでいる為、ビタミンCの吸収効率を高めてくれます。さらに、抗酸化作用があるので、ビタミンCやEが酸化によって破壊されるのを防ぐ働きもあります。

基本的には、天然サプリメントが良いのですが、合成に比べると値段が高く、日本製の物ではなかなか見つからないのが現状です。


■ 原材料および成分表示

原材料を見ることは、合成品か天然かを見極める重要な要素です。天然の場合は、アセロラ、レモンなどの野菜や果物の名前が書かれています。

原材料の欄は使用量が多い順に記載されているので、そのサプリメントが何から作られているのかを、知ることができます。

日本ではサプリメントは食品に分類されるため、メーカーは全ての栄養成分を表示する義務がありません。しかしサプリメントは毎日体内に入れるものですから、中身が何であるかが一番大切です。

品質にこだわってサプリメントを製造しているメーカーは必ず詳しい製品情報を明らかにしているはずです。


■ 添加物

錠剤のサプリメントは、栄養素だけでは固まりませんので、ほとんどのサプリメントメーカーが錠剤にする為に「ショ糖脂肪酸エステル」「乳糖」など増粘剤や、乳化剤を使っています。粗悪品になると70%〜80%が増粘剤だという事もあるそうです。
他にも、香料、甘味料、合成着色料、防腐剤などが配合されている物もあります。

良いサプリメントを選ぶには、添加物の種類については全成分表示がされていて、できるだけ天然添加物を使っている物を選びましょう。


■ 加工方法

 コールドプロセス製法 

ビタミン・ミネラルは非常に熱に弱い栄養素です。55度以上の熱処理で徐々に破壊されていきます。また酵素は40度以上になると壊れはじめます。

高温で製造されたサプリメントに栄養素本来の効果は期待できません。そのため栄養素を殺さない様、35〜37度という人間の体温ぐらいの温度でゆっくりと成分を固める製法をコールドプロセス製法(低温処理製法)と言います。

このコールドプロセス製法(低温処理製法)は時間とコストがかかりますが、製品に含まれるべき各種栄養素や有益な酵素を破壊することがありません。よって、私たちの体(細胞)に大変効果的に働くことができるのです。
※日本においては加熱処理が義務付けられているそうです。


 タイムリリース方式 

水溶性ビタミンは、体内に入るとすぐに吸収されて血流に乗り、吸収されなかった分は、2時間後ぐらいには尿と一緒に排出されてしまいます。

タイムリリースとは、ビタミンを一定時間がたつと溶け出す錠剤に包み込んで、およそ6〜12時間程度かけて吸収されるように、加工されたもののことです。


 キレート加工 

ミネラルは体内に入った後、アミノ酸やクエン酸と結合させてキレート処理を行い、腸で吸収できるようにするのですがその際にわずか数パーセントしか吸収されず、殆どが排出されてしまっているのです。

そこで、ミネラルを特定のアミノ酸でコーティングし、吸収率を高めて効率よくミネラルを補給する様に加工したものをキレート加工といいます。

キレート加工したミネラルサプリメントは、米国製品はほぼすべてに加工してありますが、日本製品はその製造コストや特許の問題もあり、ほとんどキレート加工されていません。